2009年12月5日土曜日

雇用失業情勢:新規求人数、24カ月連続減少--10月・香川労働局 /香川


香川労働局は27日、県内の雇用失業情勢(10月分)を発表した。有効求人倍率は前月から0・01ポイント上昇して0・63倍。福井県と並んで全国1位だったものの、新規求人数は24カ月連続で減少した。同局は「雇用失業情勢は厳しさを増している」と慎重だ。

同局職業安定課によると、県内の有効求人倍率は今年4月から7カ月連続で全国トップ。この2カ月は全国平均と同様に前月から上昇している。一方で、新規求人数は、大型量販店の開店で小売業が増加したが、サービス業が労働者派遣事業所からの人材需要減などで昨年同月比48・7%減(1010人減)と大幅に減少し、全体でみると回復には至っていない。


完全失業率:5.1% 3カ月連続改善 10月
完全失業者数と失業率、有効求人倍率の推移

総務省が27日公表した労働力調査(速報値)によると、10月の完全失業率(季節調整値)は前月より0.2ポイント低い5.1%となり、3カ月連続で改善した。過去最悪だった7月の5.7%からは0.6ポイント改善。厚生労働省が同日発表した10月の有効求人倍率は0.44倍で、前月を0.01ポイント上回った。有効求人倍率の改善は2カ月連続で、過去最低だった8月より0.02ポイント高くなった。

長妻昭厚労相は同日の記者会見で「依然として厳しい状況に変わりない」との見方を示し、雇用調整助成金の支給要件を12月から緩和する方針を表明した。年末の失業者増を抑えるのが狙いで、直近3カ月の生産量や売上高が前々年同期比で10%以上減少した中小企業を助成対象とすることを検討している。

自動車や機械関連の雇用が持ち直していることが失業率、求人倍率の改善要因とみられるが、不況が深刻化した昨年秋以前よりは悪い水準のままだ。円高で輸出関連の冷え込みも予想され、本格的な改善には時間がかかるとの見方が根強い。

10月登録分の求人・求職者でみた新規求人倍率(季節調整値)は0.78倍で前月比0.01ポイント減。10月の完全失業者数は344万人で前年同月比89万人増加した。

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